【大学受験】MARCH合計トップは厚木　半数近くが明治大に現役合格

EduA2021.06.29
https://www.asahi.com/edua/article/14379256

大学合格者ランキングでは、1人の受験生が同じ大学の複数の学部に合格した場合、重複して数える「延べ合格者数」が一般的だ。これに対し、同じ大学の複数学部に受かっても合格者1人とカウントするのが「実合格者数」だ。コロナ禍の影響で志願者が減った私立大が多いなか、実合格者数はどう変動したのか。大学通信の安田賢治常務が解説する。

今年のMARCH（明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大）の現役実合格者数ランキングを見ていこう。現役実合格者数の調査は2211高校にアンケートを送り、1759校から回答を得た。合格者数は一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の合計だ。

MARCH各大学の「併願合格倍率」（延べ合格者数÷実合格者数）は、付属・系属校を除いて算出すると次のようになった。立教大が1.40、明治大が1.37、中央大が1.35、法政大が1.29、青山学院大が1.20だ。私立大というと、1人で何回も受けて合格し、母校の大学合格実績に貢献してきたようなイメージがある。だが実際は、トップの立教大で1.40なのだから、1人で多くの学部・学科や入試方式に合格しているわけではないことが分かる。

ただ、昨年に比べると併願合格倍率はMARCHすべてでアップした。学校推薦型選抜、総合型選抜は今までと変わらず1.0倍になるはずだから、一般選抜の影響だろう。今年は、立教大と青山学院大が入試制度を大きく改革した。そのため、合格者の歩留まりが読めず、繰り上げ合格者を多数発表することになった。この2大学が繰り上げ合格を出せば、当然ながらMARCH全体にも影響する。その結果、今年はMARCH合計で延べ合格者数が1万人強も増えた。現役延べ合格者数が増えれば、確実に併願合格倍率は高くなる。つまり、繰り上げ合格が併願合格倍率アップに影響しているとみられるのである。

大宮開成は立教、中央、法政の3大学でトップ
そのMARCHの現役実合格者数トップは、県立の厚木（神奈川）の459人。昨年の266人から大きく伸びた。卒業生数が355人だから、1人で平均1.3校に合格している計算だ。MARCHの複数の大学に併願合格している生徒がいることから、1を超えた。付属・系属校を除くと2位は桐蔭学園（神奈川）の353人、3位は大宮開成（埼玉）の336人、4位は山手学院（神奈川）の332人と私立校が続いた。5位は浦和・市立、6位は川越・県立と、いずれも埼玉の公立高がランクインしている。

次に大学別の付属・系属校を除いた現役実合格者数トップを見ていこう。明治大は厚木の166人だ。卒業生の半数近くが明治大に合格している。青山学院大は桐蔭学園の84人だ。立教大（74人）、中央大（88人）、法政大（85人）のトップは、いずれも大宮開成だった。

現役実合格者数トップ50の中では、41位の三田（東京）が203人で、現役延べ合格者225人との差はわずかだった。併願合格倍率は1.11にとどまり、受験生は確実に合格を勝ち取ったといえよう。

※用語解説と昨年のランキング目次はこちら→ https://www.asahi.com/edua/article/14336217

「MARCH」現役実合格者数ランキング表はこちら！
https://www.asahi.com/edua/article/14379256?p=3#ranking

団塊ジュニア世代のニッコマ相当レベル

こんなランキングに出されても恥ずかしいだけ

わかるわww