【テレビ】紅白の「ｗｉｔｈコロナ演出」判明！　オープニングは司会だけ、会場は複数に分散

2020.12.24 05:03 SANSPO.COM
紅白の「ｗｉｔｈコロナ演出」判明！　オープニングは司会だけ、会場は複数に分散
https://www.sanspo.com/geino/news/20201224/geo20122405030010-n1.html

　大みそかの「第７１回ＮＨＫ紅白歌合戦」（後７・３０）で、出場歌手がステージ上でそろう場面がないことが２３日、分かった。例年、オープニングでは全員集合するが、今年は司会のみが登場し、各アーティストを映像で紹介する演出に変更。コロナ禍の影響で会場もＮＨＫホールを中心に複数に分散。史上初の無観客開催のため、審査方法も視聴者のリモコン操作による投票に一本化することに決まった。

　豪華アーティストが一堂に会すおなじみのシーンが消える－。コロナ禍で開催される国民的音楽番組の演出の一部が明らかになった。

　関係者によると、例年、オープニングやフィナーレでは出場歌手がステージにそろうが、今年は感染防止対策のため、演出を変更。番組中に全員集合する場面は一切なくなった。

　代わりに冒頭では総合司会の内村光良（５６）、紅組司会の二階堂ふみ（２６）、白組司会の大泉洋（４７）がステージに登場。各アーティストを合成映像などを交えて紹介していく。

　この日、東京・渋谷のＮＨＫで行われた正籬（まさがき）聡放送総局長の定例会見では、紅白での感染症防止対策について言及。正籬氏は「とにかく密にならないことが大事」とし、会場は全体を使用するＮＨＫホールのほか、スタジオなどに分散すると説明。特に注意しているのは「場面転換時」といい、「生でやっているものですから曲と曲の間が一番密になりやすい。それを防ぐために複数の会場で回していく」と話した。

　コロナ禍で演出だけでなく審査方法も大幅に変わる。無観客で観客投票が行えないため、視聴者がテレビ１台当たり最大５票をリモコンを使って投票できる方法を導入。視聴者は番組を視聴すると１票が与えられ、５分間の連続視聴を１０回達成するごとに１票加算される仕組みになっている。

　また、審査員も発表され、連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインを務める杉咲花（２３）や来年２月スタートの大河ドラマ「青天を衝け」に主演する吉沢亮（２６）ら９組に決定。例年はＮＨＫホール内で審査するが、制作担当者は「局にお越しいただくのがふさわしいが、どういう状況になるか分からない。どんな形でも紅白をしっかり見ていただくための演出を企画している」とし、審査員もリモートで審査する可能性を示唆した。

　前代未聞の“ソーシャルディスタンス紅白”となるが、ＮＨＫ、アーティストが一致団結して最高のパフォーマンスを国民に届ける。

　◆窪田正孝ら「エール」キャスト５人も

　１１月に終了した朝ドラ「エール」で主演を務めた窪田正孝（３２）らキャスト５人が紅白に出演し、スペシャルパフォーマンスを披露することも決定。「今こそ歌おう　みんなでエール　特別企画」と題し、劇中で福島にゆかりのある役を演じた窪田、中村蒼（２９）、山崎育三郎（３４）、森山直太朗（４４）、堀内敬子（４９）がＮＨＫホールに集結する。山崎はツイッターで紅白出場を報告し、「今から震えます」と武者震いしている。

　◆「夜に駆ける」が大ヒット　ＹＯＡＳＯＢＩが初出場

　男女２人組ユニット、ＹＯＡＳＯＢＩが紅白に紅組歌手として初出場することも発表された。歌唱曲「夜に駆ける」はストリーミング再生回数２億回を突破と大ヒットしたが、今回がテレビ初歌唱となる。コンポーザーのＡｙａｓｅは「全力で挑みます！」と気合十分。ボーカルのＩｋｕｒａも「一秒一秒をかみしめながら愛を込めて歌います」と誓った。

（おわり）