韓国の大学、いじめ問題を起こした記録のある45名の受験者を不合格に

2025年11月4日 16:45 発表

昨年、成績は優秀だったにもかかわらず、名門のソウル大学校（SNU） に入学を許されなかった学生が2名いた。彼らが入学を拒まれた理由は、成績不振ではなく、過去の いじめの記録 であった。
この2名は、国内の6つの主要国立大学において、学校暴力の履歴が原因で大学入試が阻まれた合計45名のうちの一部である。これは、韓国の大学入試において「人物・品性」の比重が高まっていることを示す事例である。

韓国では学生が大学へ進学する際、主に以下の2つのルートがある。ひとつは“学校生活記録・面接”などを重視する「早期入試」、もうひとつは主に全国学力試験（CSAT：大学修学能力試験）を基準とする「通常入試」である。
SNUでは、2014年度以降、転校・退学・停学などの懲戒処分を受けた受験者について、CSAT点数から最大2点の減点を実施してきた。

例えば、釜山大学校では、早期入試6名・通常入試2名の計8名が学校暴力関連の減点によって不合格となった。 　また、江原大学校では早期入試で5名、Jeonbuk National University では合計5名、Gyeongsang National University では3名、Kyungpook National University では最多の22名が該当した。

一方で、Chonnam National University、Jeju National University、Chungnam National University、Chungbuk National University の4大学では、学校暴力を理由とした不合格は一件も出ていない。これは、これらの大学が「部活動推薦」などの限定的な入試枠においてのみ学校暴力の記録を扱っているためである。

来年度から、韓国のすべての大学は、入試方式にかかわらず「学校暴力の記録を持つ志願者に対する必須の減点措置」を実施する義務を負うことになる。
この方針転換の背景には、2023年に前検事出身の Chung Sun‑sin 元氏の息子がいじめで転校していたにもかかわらず、SNUに入学していたことが明らかになり、世論の反発を招いたことがある。

ただし、この制度の拡大により、学校現場ではトラブルや訴訟が急増するのではという懸念も出ている。いじめ加害とされる生徒側が、弁護士を雇って懲戒処分を行政訴訟で覆そうとするケースが増えており、「学校暴力問題を専門に扱う法務チーム」が利益目的で関与しているとの批判もある。こうした動きが教室環境を傷つける可能性も指摘されている。

45 students rejected from top universities due to bullying records

Starting next year, all universities in Korea will be required to implement mandatory deductions for applicants with school violence records, regardless of the ...

koreajoongangdaily.joins.com

良くも悪くも世論が早く反映されるというのは政治が機能している証拠だよな
議員の裏金は4000万円までならセーフみたいな謎国とは違うな