堺正章がミッキー吉野＆シシド・カフカと生涯最後のバンド『堺正章 to MAGNETS』結成、「The Covers」でお披露目

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2024年12月9日 16:16

NHK BSで放送中の音楽番組「The Covers」。2025年のスタートを飾る1月9日と16日には、「新春レジェンド・ロックSP」と題して放送される。

番組では1960年代のグループサウンズブームを牽引したザ・スパイダースで一斉を風靡した堺正章が「生涯最後のバンドがやりたい」という思いで結成したバンド「堺正章 to MAGNETS」をお披露目。メンバーは堺とミッキー吉野（ゴダイゴ）、シシド・カフカの3人だ。さらにトリビュートゲストとしてトータス松本（ウルフルズ）、真心ブラザーズも登場。ザ・スパイダースとゴダイゴの音楽的功績と、堺やミッキー吉野の音楽の原点に迫る。

第1夜では堺正章 to MAGNETSが、堺の主演ドラマ「西遊記」のオープニングテーマとしてヒットしたゴダイゴの楽曲「モンキー・マジック」を披露。また堺正章 to MAGNETSと、トータス松本、真心ブラザーズがザ・スパイダースのヒットナンバー「バン・バン・バン」でコラボパフォーマンスを繰り広げる。

第2夜で演奏されるのはThe Beatles「Twist And Shout」のカバー。さらにペドロ＆カプリシャスのデビュー曲「別れの朝」が、堺とシシド・カフカのツインボーカルで披露される。そのほかザ・スパイダースをはじめGSブームを彩ったバンドやゴダイゴの秘蔵映像、出演者による合同トークなどが届けられる。

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堺には、今の音楽シーンに対する憂いがあった。「全部包み込むような音楽が最近ないよね、っていうところがあって。そういうものを作り得たら、非常に面白い音楽シーンがまた展開するんじゃないかなって」。同じ思いだったミッキーがすぐに合流。カフカは、その表現力あふれるドラムにほれ込んだ堺自ら口説いたという。「やるなら最後までやってくれ、とお願いした」。バンド名には「1回くっついたら離れないという意味合いも含めてマグネッツ」と決意を込めた。

すでにスタジオにも入った。「これというものを作り、表現するのが大変ですが、見えないものに向かってはいます」とし、「まだそのエネルギーが残っているので、そこに向かって頑張ってみようというのが今の段階」と目を輝かせた。

「まだ自分にはやるべきことがあるという証しが、このマグネッツ」とカッコよく宣言しつつ、「言い方は悪いけど、ボケ防止」と一同を笑わせた。マグネッツが目指すのは「誰が初めて聞いても楽しめるもの」。堺正章、78歳の挑戦から目が離せない。