【奇跡】4月にグラウンドで雷に撃たれ意識不明になった高校サッカー部生徒､半年経って目を開けたり音に反応したりするまで回復する

半年が経ち、生徒は完全に意識が回復するまでには 至っていないということです。

今年4月、宮崎市のグラウンドで、遠征していた鹿本高校サッカー部の生徒18人が落雷を受けて搬送された事故。
このうち1人が意識不明の重体となりました。

事故から半年あまり。
県教育委員会が18日、意識不明の重体だった生徒の容態を明かしました。

県教委によりますと、生徒は目があいたり、まばたきをしたり、音への反応が見られたりするなど、 徐々に回復している様子は見られるものの、
完全に意識が回復するまでには 至っていないと保護者から聞いているということです。

今も病院で治療を受けているといいます。

県教委は、また医師や弁護士、学校事故の専門家などが事故の詳細を調査する委員会を年内に設置することを明らかにしました。
今後、事故の原因や再発防止策などについて話し合います。

白石伸一教育長は｢委員会からの報告を受け再発防止に取り組んでいく｣とコメントしています。

当時の記事
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20240408/5000021730.html

４月３日の午後、宮崎市の鵬翔高校のグラウンドに雷が落ち、遠征で来ていた熊本県山鹿市の県立鹿本高校のサッカー部員１８人が病院に搬送されました。

事故を受けて担当職員を現地に派遣して調査していた県教育委員会は８日、当時の状況を明らかにしました。

それによりますと、雷が落ちるおよそ１時間前には少し雨が降ったり風が吹いたりしていたということです。

その後、雷が落ちるおよそ１５分前に鹿本高校の部員がピッチサイドでウォーミングアップを始めましたが、その時は小雨が降ったりやんだりしていて雷鳴はなかったということです。

そして、午後２時３５分ごろ、閃光と激しい雷鳴を伴って雷が落ち、グラウンドに４人が倒れ、その後、雨が降り出したということです。

県教委によりますと、当時、現場にいた教職員などは「雷鳴もなく雨も小康状態だったが、突然、雷が落ちた。予見できなかった」などと話しているということです。

また、病院に搬送された１８人のうち１人は今も意識不明の重体で、宮崎市内の病院に入院して治療を受けているということです。