【昭和大病院感染症内科】＜二木芳人客員教授＞ 大相撲初場所上限５０００人開催に疑問！「人を集めること自体勧められない」

昭和大病院感染症内科の二木芳人客員教授は、初の全員ＰＣＲ検査で陽性者の“あぶり出し”を行った日本相撲協会の感染症対策について、「以前は抗体検査だけで大丈夫かと管理態勢を心配したが、今回は積極的にみえる」との見解を示した。

　一方で、５０００人の観客を上限に開催される場所中の力士への継続的な検査や観客の管理態勢などを懸念。「５０００人は決して少なくない数。まして、緊急事態宣言が出ている中、人を集めること自体が勧められたものではない。日程的に動かせなくなった学生の大会などは無観客で行っているケースもあるが、やはり商業的なイベントは慎重にすべきだ」と指摘した。

接触競技のため、期間中も力士への頻繁なＰＣＲ検査の実施を勧め、密にならないよう国技館内外の観客の混雑を避ける対策も求めた。「検査は今回だけでなく頻繁に行うこと。人数制限しているとはいえ、最寄りのＪＲ両国駅周辺も帰りは相当、混雑が予想される。中入りで席を立った観客でトイレや売店も混み合うだろう」と予測。同氏は「力士への最低限の対策はしているだろうが、期間中の観客への対策もしっかりしなければならない。これで大丈夫と言い切れることはないので、より慎重に対策を強化していかないといけない」と警鐘を鳴らした

2021年1月10日 8時0分 スポーツ報知
https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20210109_OHT1T50324/

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