ドイツ、憲法から「人種に基づく差別の禁止」を削除へ

ドイツ、憲法から「人種」削除も　概念自体が差別的と議論：時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020061300301

【ベルリン時事】
ドイツで、基本法（憲法）の差別を禁じる条文中にある「人種」という表現を削除するか、他の文言に置き換えるべきだとの議論が与野党で広がっている。
米国の黒人男性暴行死で差別への関心が高まる中、人種という概念自体が差別を助長するとの問題意識が背景にある。

問題の条文は３条３項で、性別や信仰などと共に、人種に基づく差別禁止をうたっている。
削除を提案したのは野党・緑の党。
ハーベック共同党首ら幹部２人は９日の独紙ターゲス・ツァイトゥング（電子版）への寄稿で、人種の概念は人をカテゴリー分けするもので、憲法の精神にそぐわないと主張。
「人種はない。あるのは人間だけだ」と訴えた。

憲法改正には両院で３分の２以上の同意が必要だが、与党のキリスト教民主・社会同盟や社民党の一部からも、肯定的反応がある。

「あるのは人間だけ」となったら理由をつけない形で差別が横行しそうだ
今までは「ユダヤ人だから」「黒人だから」「アジア人だから」と差別の理由が明示されたいたが、
今後の差別はそういう理由の明示すら無くなってしまいそうだな

第十四条　すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

人種をはじめ、あらゆる区別から自由な、唯の人間は存在しうるか
観念の世界、頭の中にしかにしかおらんと違う