「チー牛」「クレメンス」「ファッ！？」など若者言葉を解説 島根・安来高校の英語教諭・緒方孝さんが「令和ネットスラング辞典」出版

チー牛、クレメンスを解説　島根・安来高校の英語教諭・緒方孝さんが書籍出版（山陰中央新報）
https://news.yahoo.co.jp/articles/be06ec128de291228fa0d8b769935c9a2f513624

安来高校（安来市佐久保町）の英語教諭・緒方孝さんが交流サイト（ＳＮＳ）などで使われる俗語・ネットスラングをまとめた電子書籍「令和ネットスラング辞典　チー牛からクレメンスまで」を東京の出版社・インプレスから発刊した。「若者が仲間内で気軽に使っている言葉を、使用上の注意点とともに紹介した。若者世代をはじめ、若い人に日々接する教育者にも読んでほしい」と話す。

７章構成で、共感・受容系▽ほのぼの系▽驚嘆・感嘆系▽批判・批評系▽使用注意！　揶揄（やゆ）系▽自虐系ーなどにスラングを分類し、全７１語を紹介した。

このうち、使用注意！　揶揄系の「チー牛」は、「チーズ牛丼特盛温玉付きを好んで食べそうなオタク・陰キャ男子を指す蔑称」と意味を説明。「侮辱や差別的な意味合いを含むため、安易に用いると相手を傷つけたり、場の空気を壊す可能性がある点に注意が必要」などと記した。

共感・受容系の「～してクレメンス」は「～してください、～してに相当するが懇願しつつふざけているという独特の意味を持つ」「～してくれに元米メジャーリーグの大投手クレメンスを掛け合わせた言葉とされる」などと説明した。

緒方さんは日本語と英語の違いや日本語研究が好きで、ネットスラングを体系化しようと取り組み、１０月２４日に発刊した。民放の地上波の番組などで取り上げられているという。

電子書籍が中心で製本は注文があれば印刷するオンデマンド方式。２７０ページで電子書籍１７６０円、印刷版２４２０円。