参政党支持投稿、Xで不支持を最大7倍上回る 東京大・鳥海教授分析 もう終わりだよこの国

今回の参院選で躍進した参政党について、Ｘ（旧ツイッター）上で支持する投稿の拡散が公示後に急増し、高い拡散力で不支持派を圧倒していたことが、東京大の鳥海不二夫教授（計算値社会科学）の投稿分析でわかった。支持、不支持の双方の投稿を拡散していた人は、全体のわずか６％ほど。支持派は支持派、反対派は反対派の意見ばかり目にする状況が見て取れた。（上万俊弥）

「支持派」選挙前から情報を拡散・共有

１投稿あたりの平均リポスト数の推移
鳥海教授が、５月１日から投開票日前日の７月１９日までにＸに投稿された、「参政党」の語句が入った投稿約４３０万件を「支持」と「不支持」に分類した。

１日あたりの総リポスト数の推移
投稿数や総リポスト数の推移から拡散傾向を調べた。「支持」は、５月の時点で総リポスト数が１日平均２万あり、一定の拡散力があった。６月の東京都議選以降も衰えず、参院選が公示された７月３日は９万３０００と急増。その後も高い数値で推移した。

一方、「不支持」は投稿数やリポスト数で一度も「支持」を上回ることはなかった。７月に入り、リポスト数を伸ばしたものの差は開き続け、７月１９日の総リポスト数は「支持」１７万４０００に対し、「不支持」は２万４０００と、約７倍の差がついた。

読売新聞がこれまでの取材を踏まえて背景を分析すると、支持派の間では元々、ＳＮＳで日常的に情報を拡散して共有するコミュニティーが形成されていた。参院選が公示された７月３日以降は、候補者の演説を聴衆が撮影してＳＮＳに投稿するなど活動がさらに活発化し、高い拡散力で支持を広げたと考えられる。
https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20250814-OYT1T50051/