【岐阜】女子高生友釣り師「川にいると時間忘れる」日没まで熱中、技術向上　鮎と駆け引き「尺もの狙う」

※2023年10月15日 08:05
岐阜新聞

　岐阜県大垣市上石津町を流れる牧田川へ、毎日のように足を運ぶ女子高校生がいる。今シーズンから鮎の友釣りを始めた同町の平塚くるみさん（１７）。「おじさんたちにそそのかされて」と笑うが、熱意は本物。地元の釣り人たちに教わり、めきめきと腕を上げる。牧田川の穏やかな流れを逆手に取り、女性や高齢者にも優しい釣り場として活気を取り戻したい漁協も、鮎との駆け引きを楽しむ彼女の存在を喜ぶ。

　９月。同町一之瀬の一之瀬橋の下流で、小柄な釣り人が竿（さお）を立てていた。「今日はまだ２匹」と平塚さんは納得いかない様子。釣り場を変え、おとり鮎を泳がせる。数分後、竿先がぶれたのを逃さず３匹目を釣り上げると、日焼けした顔をほころばせた。手際よく針を付け替え、釣ったばかりの鮎をおとりにして再び川へ意識を集中させる。「気付いたら昼食を食べていないこともざら。川にいると時間を忘れる」

　釣りの経験はほぼなかった。釣り好きな両親の知り合いに誘われるまま、７月３日の解禁日に初めて友釣りに挑戦。結果は１時間半ほどで４匹。思わぬ釣果に「すっかりはまってしまった」。翌日には自分のお金で竿を買い、ウエアもそろえた。以降、早朝に始まる農家のアルバイトを終えるとすぐに川へ向かい、日没まで過ごす日々を送る。

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https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/300615