給食費未納者リストが裏紙に　卒業生分、生徒に配布　大阪市立中

大阪市教委は11日、市立中学校で2017年度の給食費未納者のリストなどを裏紙として再利用し、生徒に配っていたと発表した。既に卒業した生徒69人分の氏名や保護者名、引き落とし先の口座番号などが漏えいした。本来は個人情報が含まれた書類は裁断して処分されるはずだが、今回のケースはそのまま再利用置き場に残されていたとみられる。

　市教委によると、市立中の女性講師が9月27日、再利用置き場にあった裏紙35枚を使って、数学のテスト範囲が書かれた表を印刷。紙を半分に切って翌28日に計70部を生徒に配布した。10月2日夜、表を受け取った保護者から「個人情報が記載されている」と連絡があり、回収できた54部を確認したところ、8部に個人情報が含まれていた。

　使われた裏紙には、17年度に給食費未納のため、催促状が作られた生徒と保護者の氏名、住所などが書かれていたほか、引き落とし先の口座番号や名義が記載されたものなどがあった。市教委は漏えいについて謝罪し再発防止を徹底するとともに、リストなどが再利用置き場に残された経緯を調べている。【野田樹】

毎日新聞　2023/10/12 10:58（最終更新 10/12 12:04）
https://mainichi.jp/articles/20231012/k00/00m/040/016000c