熊本大付属小学校・中学校に、外国人の子どもを対象とした「国際クラス」設置を検討。英語での授業を予定し熊本の国際化に貢献

熊本大付属小・中学校に「国際クラス」　英語で授業、26年春にも設置

熊本大が、教育学部付属の小中学校に外国人の子どもらを対象とした「国際クラス」の設置を検討していることが21日、分かった。
2026年4月の実現を目指す。台湾積体電路製造（TSMC）の菊陽町進出に伴い、学齢期の外国人が増えることを踏まえた対応で、熊本の国際化に貢献する狙い。
熊本大などによると、国立大付属校が外国人の子どもをまとまった形で受け入れるのは例がないという。
日本の学習指導要領に基づく英語での授業を想定しており、25年度にも文部科学省に認可申請する方針。
国際クラスは1学年1学級の想定で、定員は未定。
外国人だけでなく、国際色豊かな教育環境を希望する日本人の子どもの受け入れも念頭に置いており、
一般クラスと同様に入試を課す考え。校舎の増設も視野に入れる。
24年秋にも、付属小で1学年当たり3人程度を試験的に受け入れる予定。ニーズを見極めつつ、指導できる人材の確保を進める。
熊本大はTSMC進出を受け、24年度に新学部「情報融合学環」を開設するなど半導体関連の研究や人材育成を強化している。
大学側は「外国人の子どもの教育環境についても対応し、地域に貢献する大学としてのミッションを果たしたい」としている。
県内の教育現場では、TSMC従業員の子どもの受け入れに向けた動きが本格化している。
県教育委員会は、菊陽町の武蔵ケ丘小・中を拠点校に指定。
熊本市では熊本インターナショナルスクールの新校舎建設や、九州ルーテル学院のインターナショナルスクール小学部の開設といった準備も進む。（臼杵大介）

https://kumanichi.com/articles/1148008

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