AMD、携帯ゲーム用APU Ryzen Z1を発表。携帯機ながらRDNA3 8.6tflopsでPS5に匹敵する性能

AMD announces Ryzen Z1 and Z1 Extreme chips for handheld gaming PCs
The Sephiroth to Steam Deck’s Aerith? But watch that TDP.
https://www.theverge.com/2023/4/25/23696722/amd-ryzen-z1-z1-extreme-rog-ally

Ryzen Z1 Extremeは、AMDのZen 4 CPUコア8個と16スレッド、RDNA 3グラフィックスコア12個、24MBのキャッシュを搭載し、最大8.6テラフロップスの生グラフィック性能を約束します。これはSteam Deckで得られる1.6テラフロップスというよりは、ソニーPS5の10.28テラフロップスに近いものです。

一方、バニラのRyzen Z1は、6つのCPUコアと12スレッド、4つのGPUコア、22MBのキャッシュを備えていますが、それでもValveのカスタムZen 2 plus RDNA 2「Aerith」チップに比べて、生のグラフィック性能を理論上55パーセント向上させるには十分でしょう。

ゲームではどうでしょう？Z1 Extremeでは、720pで低設定で、7インチのハンドヘルド機で快適にプレイするような場合、AMDのRadeon Super Resolutionで1080pにアップスケールしたRed Dead Redemption 2のような負荷の高いゲームでは60fps、Forza Horizon 4ではその倍以上となると主張しています。

これらのベンチマークは、広大なベンチに設置されたテストベッドのものではなく、Asus ROG AllyハンドヘルドゲーミングPCの「高度なエンジニアリングサンプル」上で実行されています。

そして、AMDによるネイティブ1080pの結果がこちらです。レッド・デッド・リデンプション2』や『ファークライ6』をこの方法で実行したいとは思いませんが、要求の高いゲームでは画面を30fpsまたは40fpsにロックすることも可能です。
AMDによるネイティブ1080pの結果は以下のとおりです。レッド・デッド・リデンプション2やファークライ6をこのまま実行したいとは思いませんが、要求の高いゲームでは画面を30fpsまたは40fpsにロックすることも可能です。画像はこちら AMD
しかし、ROG Allyを「Steam Deckキラー」として語る前に、TDPを考えてみてください。Woligroski氏によると、これらのベンチマークはすべてAllyの「ターボモード」で実行されており、ゲームによってはプロセッサが最大30ワットまで消費するようになっています。Steam Deckのプロセッサはその半分で動作し、40ワット時のバッテリーで最も負荷の高いゲーム以外では通常2時間以内に動作させることができるそうです。

ROG Allyがもっと大きなバッテリーを搭載しているか、同じ15ワットで有能に動作するのであれば、それは問題ではないかもしれません。(AMDは、Z1とZ1 Extremeが、選択したフレームレートの目標値に基づいて自動的に電力を節約できるRadeon Chillをサポートしているとも言っていますし、Allyも独自のフレームリミッターを持っています) これらのパフォーマンスチャートを解釈する際には、この点に留意してください。

AMDによると、Z1とZ1 Extremeは一時的にAsusの独占販売となるが、将来的にはこれらや将来のZチップで他のパートナーを見ることができるかもしれないとのことで、Z携帯ゲームPCのブランドはここにとどまることになる。現在、AMDのゲーミンググループ（Radeon GPUを扱う）とクライアント（Ryzenプロセッサを扱う）のパートナーシップです。

Ryzen 7840Uは、Z1 Extremeの後継と思われるチップで、Z1の代わりにライバルブティックの携帯ゲーム機PCに搭載される可能性がありますが、Woligroski氏は、このチップについては、何も言えません。「7000Uシリーズの部品はまだ正式には発表していません」。しかし、彼は、Z1が単に将来のラップトップ用パーツのリブランディングの問題ではなく、他の違いの中でもカスタマイズされた電力と電圧カーブを使用していることを知らせたいと考えています。私は、より大きな変更点のリストを要求しています。

AMDはプレスリリースで、Asusが5月11日にROG Allyの価格と入手に関する「より詳しい情報」を発表すると書いています。

まさかepicか？