- 1 : 2021/12/07(火) 21:16:48.238 ID:xYGFDUaQ0
- 2 : 2021/12/07(火) 21:17:10.881 ID:xK8cKFJwd
- うわーこえー…
- 3 : 2021/12/07(火) 21:17:21.120 ID:+wDo/fTm0
- 感動した!
- 4 : 2021/12/07(火) 21:18:16.359 ID:xYGFDUaQ0
- 6 : 2021/12/07(火) 21:19:01.859 ID:DRlqAjrv0
- 原爆被害で奇形がどうのとか言い出しそう
- 7 : 2021/12/07(火) 21:19:28.353 ID:xYGFDUaQ0
- 初めは興味本位で見ていたけれど、数日たった後に物凄い恐怖心に襲われてその本に近づくことすら
出来なかった。トラウマになった。
広場の前を通るときにも背表紙が本棚から見えるので、誰もいない放課後に本棚と本棚の間に
詩画集を投げ入れ手に取れないようにした。
結局、小学校5年生の時には背景は知らないけど、詩画集は本棚に戻っていた。 - 8 : 2021/12/07(火) 21:20:09.033 ID:xYGFDUaQ0
- 実際、詩画集の中に"全身が炭化し横たわる子供を父親が抱えながら涙を流す画"と
"左目を失った女学生の画"があって、今も鮮明に覚えてる。
どちらも広島市内の光景。
その2つの画が鮮明に記憶されてから夢を見るようになった。
正直、今考えてもなぜその2つの画だけが記憶に残ったかはわからない。 - 9 : 2021/12/07(火) 21:21:14.551 ID:xYGFDUaQ0
- 実際の夢の話。
毎度同じ内容だったので、結構覚えている。夢の中で目を開けると薄暗い外、手前に小学校低学年の妹、奥に祖母がうずくまっている。
右手には川幅80mほどの川、右斜め前には西洋風の橋が見える。
左側の街の方を見るとずいぶんと拓けた光景と紅蓮色に焼ける空が見える。
明らかに街全体が燃えているので自分は落胆していた。
(戦争中というのは夢の中の自分も知っていて、敵にやられたのは察していた。) - 10 : 2021/12/07(火) 21:22:21.101 ID:xYGFDUaQ0
- 両手を前に並べ手のひらを見ると土に汚れた手とセーラー服の袖が見える。
続いて胸元に視線を移動する。
胸元には校章の刺繍があるけど煤汚れと土汚れが酷くついているのを見て残念に思った。
(年齢は不明だけど自分は女学生) - 11 : 2021/12/07(火) 21:22:54.303 ID:DRlqAjrv0
- 巨乳?
- 12 : 2021/12/07(火) 21:23:49.566 ID:xYGFDUaQ0
- >>11
普通ぐらいだったね
身長は周りに比べてデカかったと思う。
のちに出てくる友達?よりは高かった - 13 : 2021/12/07(火) 21:23:58.891 ID:xYGFDUaQ0
- とにかく身体は大丈夫なので、まずは妹に近づく。
妹は突然の状況の変化に理解が追い付かないようで啜り泣いている。
落ち着かせようと背中を撫でながら問題がないか確認する。
幸いにも膝と肘を擦り剥いている程度で軽傷に見える。
ただ、傷口に土と煤汚れが付いていて実際の怪我の度合いが分かりづらい。
あとで汚れを落とそうと考えながら、そのあとも15秒ほど妹を撫でる。 - 14 : 2021/12/07(火) 21:25:02.749 ID:xYGFDUaQ0
- 無言で妹から離れた後、祖母の様子を見に行く。
力が抜けたように跪いている祖母の方を叩くが、反応がない。
背中をよく見ると服に血痕が付いている。
物凄く焦った自分は、両肩に手を置き祖母を揺らし顔を見る。
祖母がゆっくり左に首を向け口を動かす。
何を言ってるか分からないが、とにかく命がある事が分かり安堵する。
歩けるかと聞くと頷く。
肩を貸して祖母を立たせる。ボーっと立ってる。
次に妹に声をかけ、汚れを流しに行こうと声をかけ立たせる。 - 15 : 2021/12/07(火) 21:25:43.034 ID:xYGFDUaQ0
- 川までは歩いて20秒ほどでついた。
川辺の階段を下りて川の水をすくい妹の膝にかけて汚れを浮かして手で払う。
妹は何も言わず、洗う光景を見ている。
その間に祖母は自分で水をすくい顔を洗っている。
妹の傷も大したものではなかったし、祖母も自分で動いているので自分は再び安堵した。
祖母の傷は後で医者に診てもらえばよいと考えた。自分も川の水で顔を洗い、袖で顔を拭く。
そうするとまた顔に砂などが付き汚れたのでまた顔を洗う。 - 16 : 2021/12/07(火) 21:26:28.233 ID:xYGFDUaQ0
- 自分の身支度が終わり、妹と手をつなぎ階段を上る。
階段を上がり終わった時、祖母が小さな声で街の方へ行こうという。
自分はその時初めて周囲を見渡した。
街の方は明らかに燃えていて反対(橋の向こう)は比較的燃えてない。
明らかに中心街のほうが被害が大きいことが分かった。
どうするか考えようと街の方を眺めた時、橋につながる道を
ゾロゾロと人が歩いてくるのが分かった。 - 17 : 2021/12/07(火) 21:28:42.246 ID:xYGFDUaQ0
- 皆お化けのように腕を前に伸ばしている。
指先は地面に向き自然に揺れている。怪我の具合も酷い。
それが何十人とこっちにゆっくり歩いてきているのが分かった。
足を引きずっているので砂をザーザー掻く音が聞こえる。
その光景は背筋が凍るものだった。
妹に見せてはいけないと思い、妹の手を引っ張り自分の腹で目隠しをさせる。 - 18 : 2021/12/07(火) 21:30:04.852 ID:xYGFDUaQ0
- 「街は燃えているし危ないから反対に行こう」と祖母に伝え、無理に腕を取り引っ張り歩く。
妹には目を瞑っていろと言い、街と反対側の橋へ向かう。
祖母に伝えた理由は嘘で、本当はゾロゾロとこっちに向かって歩いてくる
怪我人の容姿が怖くて一目散に逃げたかったからだ。 - 19 : 2021/12/07(火) 21:31:01.472 ID:xYGFDUaQ0
- 怪我人が橋にたどり着く前に何とか橋を渡った。
自分はとにかく怪我人を見ないように逃げようと思い歩きつづけた。しばらく歩いた後、3人で知らない家の壁の前に座り背をもたれた。
そして3人でボーっと無言でいた。(ここで寝てしまったのか少しして瞬きすると夢の光景が変わる)
- 20 : 2021/12/07(火) 21:31:25.195 ID:J6HFh9IY0
- またお前か
- 21 : 2021/12/07(火) 21:32:33.041 ID:xYGFDUaQ0
- 自分は一人線路の横を歩いている。
(妹・祖母がどうなったか、なぜここにいるかも未だにわからない)
すると前方から同世代で同じ制服を着た子がやってくる。
(特に不信に思わなかったので友達?) - 22 : 2021/12/07(火) 21:33:11.647 ID:xYGFDUaQ0
- 託児所の手伝いをしてほしいというので、ついていく。
歩きながら手伝いの内容を聞く。
・託児所には4人の子供がいる
・親が迎えに来ると思うので託児所で引き渡しをしてほしい託児所に着く。友達はさっさとほかの場所に行ってしまう。
(なんだ自分1人でやるのかと思う)
託児所と言っても焼けてしまっているのでそこら辺のがれきを集めて
同じ場所に雑な小屋が建っているだけだ。 - 23 : 2021/12/07(火) 21:34:06.840 ID:xYGFDUaQ0
- 中に入ると棚があり、そこに4つの箱が並べられている。
箱を上からのぞくと、今の幼稚園児ぐらいの大きさの
炭化した子供の遺体があった。
子供は幼稚園生ぐらいの大きさ。
特に印象的だったのは、体育座りのような姿勢を取りながら炭化していた子だ。
性別も分からない。
あまりの悲惨さに呆然と立ち尽くす。
それと同時に単純に子供の引き渡しと思ってたので、
友達に騙されたという怒りの感情が込み上げてくる。
遺体を見るのがイヤで中が見えない場所に移動し、地面に座る。
手伝いは依頼されているので、ちゃんとやろうと思っている。 - 24 : 2021/12/07(火) 21:35:11.520 ID:xYGFDUaQ0
- 5分程経過し、汚れた国民服と帽子を被った30代後半~40代の男性が入ってくる。
「ここに娘がいると思うのですが…」という。
自分は立ち上がり、こちらですと棚に置かれた箱を指し案内する。
男性は箱をのぞき込み察したのか放心状態になっている。
口を半開きにし呆然と箱を眺めている横顔を見る。
(この横顔はすごく印象に残った) - 25 : 2021/12/07(火) 21:36:58.461 ID:mIe5SNazd
- ただのPTSDだろ
- 26 : 2021/12/07(火) 21:37:26.356 ID:xYGFDUaQ0
- 男性は4つの箱を見終わると自分の方を見て
「娘はここにはいません」と細々いう。
4人のうち必ずこの男性の娘さんがいると思っていた自分は動揺する。
「そうでしたか」と一言返し、トボトボと帰っていく男性の背中を見送る。
その様子から娘がどれか識別できなかったことを察する。 - 27 : 2021/12/07(火) 21:38:29.028 ID:xYGFDUaQ0
- 男性の姿が見えなくなった後、疲れて膝を抱えて座り込む。
男性を思いそのままむせび泣く。とにかく泣いていた。しばらくすると先ほどの友達が戻ってきて肩を撫でられる。
また友達に「ここは後でいいから」と連れられて街中に出る。
周りとみると焼死体がゴロゴロと転がっている。
ただトラックが通れるように遺体は道の端に寄せられ、トタン屋根が敷かれている。
(この時は感情が無くなり、涙も出ていなかった。) - 28 : 2021/12/07(火) 21:38:52.147 ID:GMWOT8dra
- 霊体に焼き付いた記憶が絵本で呼び覚まされたのかな
- 29 : 2021/12/07(火) 21:39:31.735 ID:xYGFDUaQ0
- どこか分からないが広場に着く。
広場には100体ほどの遺体が綺麗に並べられている。
眠っているようなものもあれば、全身が炭化したものもある。
広場の向こうには小高い山があり、煙が上がっている。
(火葬場になっていることを察した)男性たちが担架に遺体を乗せ2人組で山の方へ歩いていく。
戻ってくる組の担架には遺体は乗っていない。
全部で6組12人の男性がいるようだ。 - 30 : 2021/12/07(火) 21:40:25.298 ID:xYGFDUaQ0
- 広場の端には子供の遺体が10体ほど並べられている。
その横に担架が置かれている。
友達と顔を合わせ、無言で担架に近づく。
1人目の子供を担架に乗せ、持ち上げる。
女の子で眠っているように見える。
火葬場までは150mほどでつく。
火葬場はすり鉢状になっていて、そこに10人ほどの遺体が落ちていて
炎々と燃えている。
(足を滑らせると自分まで燃えてしまうと思い、気をつけようとする) - 31 : 2021/12/07(火) 21:42:20.543 ID:xYGFDUaQ0
- 担架を置いて2人で呼吸を合わせ傾ける。
転がりながら蟻地獄に落ちていくかのような遺体を呆然と眺める。
その遺体に火が付いたように見えた時に、酷いにおいが鼻をつく。
(魚が焦げたような匂いと治りかけの傷口を嗅いだような匂いが合わさったもの)
気分が悪くなりながら担架をたたみ、坂を下り広場に戻る。
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