- 1 : 2021/10/22(金) 10:45:00.77 ID:bTYVj2Tf0
- ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章氏(62=東京大学宇宙線研究所所長)が研究代表者を務める「大型低温重力波望遠鏡KAGRA計画」。今年6月末、目標としてきた数値を大幅に引き下げ、事実上、重力波の検出が不可能になっていることが「週刊文春」の取材でわかった。KAGRA内部の会議音声などを入手した。
- 2 : 2021/10/22(金) 10:45:10.86 ID:bTYVj2Tf0
- 旧神岡鉱山(岐阜県飛騨市)の地下に建設されたKAGRAは、重力波を捉える装置で、昨年2月から本格的な観測を始めた。
「重力波とは、非常に重い天体が加速度運動する際に生じる時空の歪み。観測することで宇宙の成り立ちやビッグバン発生のメカニズムなどを解明できるとされます」(科学部記者)
2012年に〈世界の学術研究を先導する画期的な成果を挙げる大型プロジェクト〉として、文科省の「大規模学術フロンティア促進事業(2013年度〜2022年度)」に採択されたKAGRA計画。以降、日本学術会議が3年ごとにまとめるマスタープランを踏まえ、文科省がロードマップを策定してきた。
文科省研究振興局によれば、投じられた税金は建設費164億円、運営費26億円。計190億円に及ぶ。
KAGRAはこれまでシナリオペーパーで、欧米の研究機関と共同で行う〈O4観測(第4期観測)〉で、〈25〜130MPc(メガパーセク)〉の感度を達成することを掲げてきた。
「シナリオペーパーは、予算申請にも活用される最重要論文です。いわば、実際の重力波観測に向けた工程表。毎年、米国の研究機関LIGOのHP上で最新版がアップされ、学術雑誌に掲載されます」(KAGRAの研究者)
O4観測は、直近のシナリオペーパーを提出した2020年9月時点では、「2022年1月〜2023年1月」の期間を予定していた。その後、コロナ禍もあって、「2023年8月〜」に先送りになっている。
- 3 : 2021/10/22(金) 10:45:18.63 ID:bTYVj2Tf0
- O4の感度目標を引き下げ。これに対し梶田氏は…
一方、MPcは感度を表す単位で、重量波望遠鏡でどれほど遠くの宇宙を見ることができるかを表した距離の指標。2015年9月に重力波を世界で初めて観測し、後にノーベル物理学賞も受賞したLIGOは、初観測の時点で約60MPcの感度だった。「重力波が観測できる最低ラインの感度は25MPcと言われている。そこでKAGRAは、来夏から始まるO4観測で、25〜130MPcという感度を掲げてきたのです」(同前)
ところが、今年6月30日、KAGRAの最高幹部が集まるオンライン会議「KAGRA テレコム」で、研究代表者の梶田氏は英語で以下のように述べた。
「O4が目標としていた感度ターゲットは25〜130MPc。しかし、この目標を達成することは放棄すべきと考えています」
シナリオペーパーで掲げてきた感度を撤回し、新たな目標を「1MPc以上」まで引き下げることを表明したのだ。
「実は、KAGRAは2020年3月に瞬間的に1MPcを達成して以来、ほぼ進展がない状態なのです。例えば、25MPcの感度で一発の重力波の観測に1年かかると仮定すると、1MPcでは1万5千年以上待たないと観測できません。事実上、重力波の観測が不可能な状態にあることを、梶田氏自らが認めた形です」(同前)
梶田氏に話を聞いた。
――KAGRAテレコムで、「感度を諦める」と。
「国際共同で約束した以上、一緒に観測することが、一番のプライオリティ。『感度を上げることだけをやってちゃ駄目だ』と」
――「1MPc以上」では、科学的成果が見込めない。
「やってみないと分かりません。欧米のプロジェクトは日本に対して15年くらい先行している。やっぱり15年の差は大きいです」
- 4 : 2021/10/22(金) 10:45:30.28 ID:bTYVj2Tf0
- 東大宇宙線研究所、文科省研究振興局の回答
東大宇宙線研究所は主に以下のように回答した。「シナリオペーパーに書かれている、『O4観測で25〜130MPc』という数値は、論文本文に書かれているように、執筆時点で到達されると見込まれた感度の見積もりであって、いわゆる数値目標の類とは性質を異にするものです。
議論を重ねた結果、8月のKAGRA全メンバーの会議において、O4開始時の予想感度は『1MPc以上』であることが合意されました。
われわれは『1MPc以上』をO4開始時に予測される最低感度としており、またO4終了時までには、さらなる感度向上を計画しています」
文科省研究振興局は主に以下のように回答した。
「シナリオペーパーは感度に関して、唯一記載がある論文。机上の空論を設定するのではなく、目指すべき目標値を記すものです。
(今年度の概算要求に関して)梶田氏らの6月の報告によれば、O4で3〜5MPcを目指していると聞いています。ただ、1MPcが現時点の最高水準と聞いているのは事実です。
(ペーパーと異なるKAGRAの感度は)これから問題になるかもしれません。次の10年間は建設段階から運用段階に入ります。全て平たく審査をし直します」
これまで190億円の予算が投じられたKAGRA計画。来年には、大規模学術フロンティア促進事業の期限を迎え、新たに10年分(2023年度〜2032年度)の予算を申請することになる。それだけに、重力波の検出が事実上不可能な状態になっているKAGRAに、文科省がどのように対応を取るか、注目される。計190億円が投じられ、更なる予算が注ぎ込まれようとしている国家的プロジェクト、KAGRA計画の破綻。それは、取りも直さず、日本の科学敗戦を意味している。
10月20日(水)16時配信の 「週刊文春 電子版」 および10月21日(木)発売の「週刊文春」では、約6時間に及ぶKAGRA内部の会議音声や内部資料をはじめ、“誇大論文”と指摘されるKAGRAのシナリオペーパー、装置が未完成の状態で開かれた完成記念式典、梶田氏との約60分間にわたる一問一答、元プロジェクト幹部の実名証言など、KAGRA計画の破綻ぶりを5ページにわたって詳報している。
- 5 : 2021/10/22(金) 10:45:43.94 ID:bTYVj2Tf0
- ノーベル賞学者の「KAGRA計画」 重力波の検出は事実上、不可能に
https://news.yahoo.co.jp/articles/93ab252d4b8f6628ed72cf12261ac6ea5f372f4a - 6 : 2021/10/22(金) 10:45:48.33 ID:bTYVj2Tf0
- 草
- 7 : 2021/10/22(金) 10:45:54.77 ID:bTYVj2Tf0
- ヤバすぎやろ
- 8 : 2021/10/22(金) 10:45:59.74 ID:bTYVj2Tf0
- ええんか?
- 10 : 2021/10/22(金) 10:46:32.64 ID:8KSQmtMXr
- ノーベル賞wなんて有り難がってるの日本人だけだぞ
モンドセレクションと同じ扱いだわ世界では - 12 : 2021/10/22(金) 10:47:07.99 ID:u7o94Vo70
- オリンピック期間のコロナ予測も政府に忖度しまくりの無能
- 13 : 2021/10/22(金) 10:47:10.36 ID:Z6SZvaWb0
- なるほどね
- 14 : 2021/10/22(金) 10:47:12.11 ID:MnbCCPihd
- 税金が投入されてるやん
- 16 : 2021/10/22(金) 10:48:11.92 ID:ck5ut52D0
- ずっと欧米の真似
- 19 : 2021/10/22(金) 10:48:15.46 ID:FF3Vwnxj0
- カミオカンデの後継機みたいなやつか
- 26 : 2021/10/22(金) 10:48:46.81 ID:Epsy7sqC0
- 東大だけやな
国がこんな高価な大規模な施設に税金出すのは - 27 : 2021/10/22(金) 10:48:47.34 ID:bTYVj2Tf0
- ンゴ
- 28 : 2021/10/22(金) 10:48:55.94 ID:lI70rWLP0
- 学術会議さぁ
- 29 : 2021/10/22(金) 10:48:58.01 ID:lDDo9RwKr
- っぱ京大よ
- 30 : 2021/10/22(金) 10:48:59.60 ID:yV3GUAk8r
- 読む気になれない
- 31 : 2021/10/22(金) 10:49:00.11 ID:M7LpRtLHd
- つまり?
- 32 : 2021/10/22(金) 10:49:05.19 ID:exKeAwGud
- 長い
- 37 : 2021/10/22(金) 10:49:29.41 ID:CLaUicCU0
- ふーんそういう事か
- 41 : 2021/10/22(金) 10:49:49.69 ID:LG6rbl8R0
- パーセクって距離の?
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