上智大学のイメージ

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「ロールモデル」学生が就活ノウハウ伝授　愛知淑徳大学

愛知淑徳大学は1995年に女子大から共学に転換し、ビジネスや医療、国際系など計9学部を擁する大学となった。キャリア観の形成を促す講義や内定を得た学生スタッフ、OB・OG交流などによる就職支援に注力する。中郷慶キャリアセンター長に聞いた。

本学はビジネスや建築系の学部で男子学生も増えてきているが、全体としては女子比率が高い。ボランティア参加率も全国有数で、企業からは真面目な学生が多いとの評価を得ている。

従来多かった一般事務の仕事は激減している。現在は男女かかわらず総合職に就職する傾向が強い。中部圏で多い製造業を中心に流通、サービス業など幅広い業種に就職している。

キャリアセンターは「教育」と「支援」の2本柱で活動する。新型コロナウイルス下でも従来と同じ支援をするべく工夫している。2020年4月にはオンラインの相談体制を整えた。

教育では全学部共通で履修できる数学力や日本語力の向上を目指す講義を開講している。適性検査など就職試験への対策につなげられる。3年次の「ビジネスの世界」は東海地区の産業や財務諸表の読み方、会社の仕組みを学べる。4年次にマナーなど社会人の基礎を学べる講義もある。

インターンシップはオンラインも駆使し、20年度には国内企業や行政機関、NPOに240人以上を送り込んだ。従来力を入れていた海外インターンも継続している。21年はJTBのオーストラリア拠点とオンラインでつなぎ、旅行プランを練るなどの就業体験を実施している。

就活支援ではビデオ会議システム「ズーム」などを使い、OB・OG交流会や合同企業セミナーを実施した。20年度の企業参加数は対面だった前年より増えるなど、学生への期待は変わらない状況だ。

4年生の学生スタッフによる支援も特徴で好評だ。優良企業への内定を得たり、課外活動などに積極的に取り組んできたりした「ロールモデル」の学生が、就活のコツをアドバイスするセミナーを開いている。20年度は9人の学生スタッフがアイデアを出し、企業の見極め方など約100回開催した。今後もオンラインと対面を組み合わせ、就職や企業への理解を支える。