お前ら、高校どこ行ってた？　僕は愛知工業大学名電高等学校　１９９１年卒業だよ

https://digital.asahi.com/articles/ASP8W65XWP8WUTIL01M.html

小田急線刺傷、別の乗客も切りつけた疑い　男を再逮捕

東京都世田谷区を走る小田急線の車内で乗客10人がけがを負った刺傷事件で、警視庁は27日、川崎市多摩区の無職対馬悠介容疑者（36）=殺人未遂容疑で逮捕、処分保留=を、別の乗客に対する殺人未遂と銃刀法違反の疑いで再逮捕し、発表した。「大勢の人を殺そうとしたのは間違いないが、最初に殺そうとした人以外、どこで誰を殺そうとしたか覚えていない」と供述しているという。

　捜査1課によると、再逮捕容疑は6日午後8時半ごろ、登戸（のぼりと）（川崎市）―祖師ケ谷大蔵（東京都世田谷区）間を走行していた快速急行の車内で、事件を起こすために包丁（刃渡り約20センチ）を所持し、50代女性を切りつけて殺害しようとしたというもの。女性は腹にけがを負った。

　女性は、最初に襲われ重傷を負った20代の女子大学生の向かいの席に座っていた。対馬容疑者は大学生を包丁で刺した後、逃げようとした女性の後ろから切りつけたという。ほかに2人が刃物による傷を、6人が打撲などを負っており、警視庁はこの8人に対する傷害などの容疑でも調べる。

　対馬容疑者は動機や経緯について、「以前から幸せな人を見ると殺したいと思っていた。誰でもよかった。電車での大量殺人を前から考えていた」といった供述を繰り返しているという。

高校の同級生「クラスの人気者だった」
　対馬容疑者はどういう人物なのか。高校の同級生に話を聞いた。

　対馬容疑者は都内の高校を経て中央大理工学部に進学したが、5年通って退学した。その後は派遣やアルバイトで20以上の職を転々とし、事件の数カ月前から生活に窮したとみられ生活保護を利用していた。

　高校で同級生だった男性（35）は取材に「そんな事件を起こすような人物ではなかった。逮捕されたと知り、驚いた」と証言する。

　対馬容疑者は「文武両道」だった。テストは常にクラス上位。運動神経もよく、体育祭ではサッカーなどの球技で活躍した。部活は囲碁将棋クラブだった。男性は「ちょっとチャラかったけど明るい性格で、男女問わずに接していた。クラスの人気者だった」と振り返る。笑いながら「俺をキレさせたらやばいよ」と話すことはあったが、暴力を振るったり怒鳴ったりすることはなかった。

　最後に会ったのは男性が大学を卒業した約15年前。対馬容疑者は定職についておらず、「コンビニでバイトをしている。ナンパ師として三軒茶屋（世田谷区）で女子高校生や学生に声をかけている」と話していたという。高校時代から雰囲気や発言内容が変わっていたのが印象に残っているという。

　「高校で女性や家庭の話を聞いたことはなかった。高校を出た後に何か問題が起きたのだと思う」