【長崎大学教授】「入院している人の多くはワクチンを打っていない。 一方で、高齢者の入院は極端に減った。 これはワクチンの効果だ」

感染症対策が専門の長崎大学病院の泉川公一教授は２０日、会見を開き、新型コロナウイルスの感染者が県内で急速に増加している現状について
「災害レベルといっていい」危機感をあらわにし、引き続き感染対策の徹底とワクチンの積極的な接種を呼びかけました。

泉川教授は２０日の会見で、県内の感染状況について、現在確保している病床の半分ほどが埋まり、
入院患者の平均年齢も４４.６歳と、第４波の時に比べて１３歳も若くなっていると説明しました。

そのうえで「入院している人の多くはワクチンを打っていない。その一方で、高齢者の入院は極端に減った。
これはワクチンの効果だ」と評価する一方、県内全体で２回ワクチンを打った人の割合が３８％にとどまっていると指摘し
「県全体で８割程度の人がワクチンを打たないと、集団免疫は得られないのではないか」と述べました。

さらに、県民に向けては「１０代２０代の患者が多いのは家庭内や学校内での感染だ。
県外との往来自粛や外食の自粛、家族以外との会食自粛に加え、こまめな手洗いや換気の徹底など対策を引き続きお願いしたい。

ワクチンを打つことで周りの人を守ることができる。デマなどの誤った情報に惑わされることなく、
正しい情報を得て判断し、できる限り接種してほしい」と呼びかけました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210820/5030012504.html